「自分が居ないと・・・・・」「自分が居なくても・・・・・」

店長


ささやんは、
・モスバーガーで10年(店長8年)
・家電量販店で4年(店長1年)
・インターネットカフェで5年(店長5年)
・中洲のバーで2年(マネージャー2年)
トータルで21年店舗運営に従事、その中で16年は店長として店舗マネジメントを実践してきました。

今回は「モスバーガー」時代でのお話です。


ああっ、恥ずかしい・・・・、このフレーズ、昔ささやんがよく言っていた言葉です。

要するに、自分は凄い。自分が居ないと店が運営できない。他の人では無理。

今考えると「バカ」ですよね。

こんな言葉を豪語しながら、内心では

「なんで俺だけこんなきつい仕事を土日も休み無く働かなければならないんだ。」

と思っていました。

これって冷静に考えると、次の3つが問題だと思いました。
・なんでもかんでも自分で仕事を抱え込んで、あたふたしている。
・スタッフに十分な教育を行っていないので、仕事を任せられない。
・自分自身の店長としてのスキルが低い

ささやんもトータルで16年は店長を経験してきましたので、さすがに途中で自分のバカさ加減(仕事の行い方)に気がつき、徐々に改善していきました。それは・・・・・、

「自分(店長)が居なくても、問題なく回る店を作ろう。」

だったんですね。

ここで自分が居なくてもお店を回すにはどうしたらいいんだろうと考えました。
考えついたのはつぎの3つです。
1.ピークタイム(忙しい時間)でもスタッフだけで回せるオペレーション
2.不測の事態に対処できるスタッフリーダーの育成
3.緊急時の連絡手段

他にも細々したことはありましたが、とりあえずここからスタートしました。

1.ピークタイム(忙しい時間)でもスタッフだけで回せるオペレーションですが、
オペレーション内容を見直すと、ささやんはだいたいスタッフの1.5〜2倍動いていました。
あと、オペレーションを円滑に回す司令塔の役割も担っていました。
単純にささやんの分身レベルのスタッフを育成すればいいのですが、そこまではさすがに無理がありますので、全体的なスタッフスキルの底上げを行いました。

2.不測の事態に対処できるスタッフリーダーの育成ですが、
時間帯ごとに任せられそうなスタッフと面談し、スタッフリーダーになってほしい旨を伝えて、ささやんが居ないときの業務を指導しました。

3.緊急時の連絡手段ですが、
単純にささやんの携帯電話番号と会社の連絡先を印刷して事務所に貼って、何かあれば連絡するようにスタッフへ伝えました。

当時を振り返ると、
「自分(店長)が居ないとお店が回らない。」と自分の存在価値を示したかっただけだと思います。

会社にとって本当に必要な人材は
「自分(店長)が居なくてもお店が回る。」要するにスタッフを教育し、お店の戦力にでき、お店を管理できる店長だったんですね。

【編集後記】
いろんな業種でお店で「店長」を経験させて頂きました。
大変なことも多かったですが、良い思い出です。

「佐々木店長っ」

振り向くとそこには小さな子供3人をつれたお母さんが立っていました。

「お久しぶりです。」

たぶん10数年ぶりだと思いますが、当時モスバーガーでアルバイトをしていた高校生の女の子でした。

「おおっひさしぶりだね。」(顔は覚えているけど名前がわからない・・・・)

近況を少し話し懐かしくも思いながら考えました。

「俺って、いい店長だったかなぁ?」って

コメント

Copied title and URL